JAXA認定ベンチャーのDATAFLUCT、複数のエンジェル投資家より合計4,600万円の資金調達を実施
国内5社目のJAXAベンチャーとして認定され、データの活用ビシネスを手がけるDATAFLUCTは、同社初となるエンジェルラウンドによる資金調達を実施し、複数の個人投資家などから合計4,600万円の調達を完了した。この度調達した資金は、開発人材の拡充、経営体制の強化、広告戦略の実施などに活用していくという。
DATAFLUCTが提供するサービス
DATAFLUCTは、データを商いに変えるDataSciene Business Developer集団。
手間のかかる様々なデータの収集・統合・分析・予測モデル開発だけでなく、パートナーとの共創によってビジネス活用につながるデジタルサービスを企業と開発している。
DATAFLUCT discovery.
地図情報では見えない対象物を、衛星画像によって観測・モニタリングする、無料サービス。
同サービスでは、地図情報だけでは発見することができない対象物体の「位置検出(緯度経度・住所情報の検出、リスト化)」「個数検出・変化検出」「状況把握・変化の検知」を衛星画像の深層学習を活用して実現できるようになるという。
例えば、新旧の衛星画像を重ね合わせ、「家屋」をアノテーションしていくことで、「新築家屋」の位置検出が広範囲にできるようになる。
同サービスは、金融取引に活用するオルタナティブデータの作成、コモディティ取引データの作成、サプライチェーンの監視、海運における港の監視に役立てる。
DATAFLUCT marketing.
リアル店舗ビジネスの出店戦略を、AI商圏分析によって成功に導く無料サービス。
同サービスでは、飲食店やサービス業や小売店などの出店候補地(位置情報・物件情報等)を入力するだけで「売上」推定を行い、失敗確率を下げる出店戦略を、モバイル空間統計、オープンデータなどのビッグデータ商圏分析で支援する。
さらに、既存店舗の実売上を追加すると、機械学習によって、より正確な売上推定を行うことができる。
同サービスは、リアル店舗を持つあらゆるビジネスの出店戦略をサポートしていくという。
DATAFLUCT foodloss.
食品廃棄ロスの最小化と売上機会の最大化をビックデータ需要予測によって実現する、店舗支援AIサービス。
店舗が持つリアルタイムPOSデータと気象情報、人流データ、SNSなどを掛け合わせた需要予測モデルとSKU単位のダイナミックプライシングの活用により、発注の手間やミス、廃棄ロスを最小化すると共に、店舗売上の最大化を実現する。データに基づいたオペレーション(発注・値引・棚割・仕入れ 等)により、業務工数削減だけでなく、店舗の売上最大化に貢献できるという。
同サービスを食品スーパーが導入するだけで、売上貢献できるだけでなく、食品廃棄ロス削減に参加できる。
資金調達の目的と今後の展開
ビッグデータを持つ多数の企業と共創し、ビジネスのシーンで価値を生み出す、様々な業態のデータサイエンスサービスを連続的に開発していく。
多くの企業と提携により、以下のようなデータビジネスを多面的に展開していく予定。
1.データを活用して価値を生むソフトウェア事業(Vertical Datascience SaaS)
2.データを仕入れて、加工して流通させるマーケットプレイス事業(Data Exchange Marketplace/Alternative Data)
3.リアル空間のデータを収集して、利活用を支援するデジタルツインソフトウェア事業(digital twin/mirror world)
今後、データ活用を進めるための事業提携を戦略的に行い、積極的な財務戦略により、開発人材の拡充、経営体制の強化、広告戦略の実施などへの積極的な投資を実施していくという。
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(eiicon編集部)