JR東日本スタートアップとCBcloudが提携、配送マッチングプラットフォーム「PickGo」を掛け合わせた新事業創出を目指す
JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップ株式会社と、ITを活用し運送業界における新たな価値の創出を目指すCBcloud株式会社は、資本提携契約を締結した。JR東日本グループのもつ駅や鉄道と、CBcloudが運営するフリーランスドライバーと荷主を即時につなぐ配送マッチングプラットフォーム「PickGo(ピックゴー)」を掛け合わせた、新しい事業の創出に向けた協議も始まっており、今後はさらに連携を加速していく方針という。
JR東日本グループでは、利用者の多様なニーズに応え、駅や駅周辺の魅力価値向上に取り組んでいる。
一方で、CBcloudは、配送マッチングプラットフォーム「PickGo」を活用し、陸空海の各輸送手段を組み合わせ、荷主と最適な輸送手段をシームレスかつ瞬時につなぎ、“モノのMaaS”(Mobility as a Service)を実現するプラットフォームの構築を目指している。
こうした中、JR東日本グループは駅や鉄道を中心に、観光やレンタカー、ホテルなど利用者の移動をサポートしており、最近では駅に予約制の手荷物預かりサービスを導入するなど、利用者の負担軽減に努めている。この度、CBcloudのサービスをかけ合わせることで、さらなるサービスの充実を図ることができると確信し、事業面での協業を視野に入れ連携をより強固なものとすべく、資本提携に至ったという。
今後は、CBcloudの配送マッチングプラットフォームを活用し、鉄道を利用した利用者の手ぶら観光を推進すべく、既定のルートや時間にとどまらない柔軟な物流サービスを検討していく。JR東日本グループおよびCBcloudは、両社の資産、サービス、技術の連携により、シナジーを生むことができる新たなサービスの創出に取り組んでいくという。
■配送マッチングプラットフォーム「PickGo」とは https://pickgo.town/
荷主とフリーランスドライバーを直接つなぐサービスで、15,000人以上(2019年10月15日時点)のフリーランスドライバーが登録している。物流業界には、数多くの中間プレイヤーが存在しており、荷主とドライバーの間では、情報の取り次ぎのみが行われるため、コミュニケーションや費用面において非効率的な状況が発生している。PickGoは荷主とドライバーを直接つなぐことで、この多重構造を打破することを目指す、唯一の配送マッチングプラットフォーム。荷主には、見積もり金額がすぐにわかり配車のスピード・配送状況がリアルタイムにわかる点や、突発的に発生する「緊急便」や、日時指定した単発の依頼ができる「スポット便」、定期的に同じドライバーに配送してもらえる「定期便」など様々な用途で利用できる点が評価されている。各種メーカーの工場や配送センター、個人宅まで荷物を届けるサービス事業者など様々な業種業態、大手企業から中小企業まで幅広く利用されている。
■CBcloud株式会社とは https://cb-cloud.com/
主な事業内容
・フリーランスドライバーと荷主を即時につなぐ配送マッチングプラットフォーム「PickGo」の提供
・AIやブロックチェーンを活用した動態管理システム「ichimana」の提供
・宅配を効率化する次世代宅配ソリューション「LAMS」の提供
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(eiicon編集部)