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商業的アプローチにより宇宙産業の発展を目指す “宇宙商社” Space BD、総額3.8億円の資金調達を実施

商業的アプローチにより宇宙産業の発展を目指す “宇宙商社” Space BD、総額3.8億円の資金調達を実施

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「宇宙に夢と商いを。」をコンセプトに、商業的アプローチにより宇宙産業の発展を目指すSpace BD株式会社。同社は、第三者割当増資、銀行融資により、総額3.8億円の資金調達を実施したと発表した。第三者割当増資に参加したのは、インキュベイトファンド、株式会社アニヴェルセルHOLDINGS、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタルで合計2.6億円。融資を行った銀行は、みずほ銀行、三井住友銀行で合計1.2億円となる。これにより、創業からわずか1年11か月で、調達額の累計が7.8億円に達したという。

資金調達の目的

Space BDは、宇宙産業における各種サービス事業の展開を目指しているベンチャーだ。JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)初の民間開放案件である国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟からの衛星放出事業に採択された実績も持つ。また、続く「きぼう」船外実験装置利用事業にも採択され、連続で事業者選定された唯一の企業だ。

同社によると、世界的に伸びゆく超小型衛星打上げ需要にとって、宇宙空間への輸送手段には、以下の3つの選択肢があるという。

(1)国際宇宙ステーションからの放出(国際宇宙ステーション補給船からの放出を含む)

(2)大型ロケット相乗り

(3)小型ロケット利用

同社は現在の主力事業である、(1)国際宇宙ステーションからの放出に加え、今後は(2)大型ロケット相乗り、(3)小型ロケット利用にまで事業を拡大していく構えだ。これにより、欧米企業の寡占状態となっている超小型衛星打上げサービスのグローバル市場において、日本の打上げ手段の最大活用を前提とした世界のトップグループ入りを目指す。

今回の調達資金は、そのための海外営業人材・エンジニア人材の追加採用を中心に活用していく。人材強化とベンチャーならではの迅速かつ大胆な意思決定を活かしながら事業拡大を加速させ、日本の宇宙産業発展に主体的に貢献していくという。

代表者のコメント

■Space BD株式会社 代表取締役社長 永崎 将利氏

宇宙産業の発展には、その中心である技術革新に挑む方々の手間を引き取り、成果としての商品を広く売っていく事業開発集団が必要と考えています。

我が国宇宙産業が世界を牽引する存在になること、その主体的貢献を使命に掲げている当社は創業以来、宇宙領域におけるトップ事業開発集団たらんと事業を展開しております。特に、誰にも前例や最適解がない“人類最後のフロンティア”においては、「できるかできないか」ではなく、「やると決めてやり切る」存在こそが道を切り拓くと信じています。

この度、創業以来ご支援をいただいてきた既存株主インキュベイトファンド様、アニヴェルセルHOLDINGS様両者による追加ご出資と、日本を代表するメガバンク系キャピタルのSMBCベンチャーキャピタル様、みずほキャピタル様2者からの新たなご出資、更に同じくみずほ銀行様、三井住友銀行様からのご融資を得たことは大変心強く、有難いことです。一層のスピード感と覚悟を持って事業に邁進してまいります。

インキュベイトファンド 代表パートナー 赤浦 徹氏

SpaceBD社は、圧倒的スピードで築きあげた世界中の宇宙関係者とのネットワークと蓄積してきた知見、何より永崎さんを中心とした宇宙産業に本気で取り組む覚悟をもったチームの力によって大きな実績を挙げております。「新たな産業をつくる」という同じ志を持つ仲間として、日本の宇宙産業の発展のため、今後も全力で支援してまいります。

株式会社アニヴェルセルHOLDINGS 代表取締役 青木 柾允氏

この度、2018年4月の前回ラウンドに続いての出資を行いました。永崎さん以下メンバーの皆さんにはSpace BD社設立前から注目しており、発足以来これまでの2年弱のスピード感と実行力を大きく評価しています。今後もSpace BD社の「日本発で世界を代表する会社へ」の挑戦を応援し続けます。

SMBCベンチャーキャピタル 取締役 投資営業第一部長 太田 洋哉氏

SpaceBD社は、永崎社長を中心とした圧倒的なスピード・営業力が魅力のチームです。民間による宇宙ビジネスの急拡大が見込まれる中、技術者が開発に集中出来る環境をワンストップで提供できるプレイヤーの存在は必要不可欠だと感じます。今後SpaceBD社が宇宙産業の中核を担う企業として、世界に飛躍する事を確信しております。

みずほキャピタル 代表取締役社長 大町 祐輔氏

ロケットや衛星の技術革新及び小型化が進む中、これからの日本の宇宙産業には大きなビジネスチャンスがあります。日本がこの分野の世界のビッグプレーヤー達と競い、成長し、羽ばたくためには、永崎社長のような起業家の存在が必要不可欠です。永崎社長はバイタリティーにあふれ人を呼び込む力のある、とても魅力的な経営者です。永崎社長がこれまで優秀なチームメンバーと作り上げてきた「宇宙における総合商社」SpaceBD社のこれからの更なる成長を、みずほキャピタルも全力で応援し、宇宙産業の発展に貢献致します。

※関連リンク:プレスリリース

(eiicon編集部)

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