ISID×ビープラッツ|製造業など大手のサブスクリプション事業支援で提携
株式会社電通国際情報サービス(以下ISID)とビープラッツ株式会社は、ビープラッツが提供するサブスクリプション統合プラットフォーム「Bplats®」の販売パートナーシップ契約を締結した。同契約に基づきISIDは、製造業をはじめとする大手企業を対象に、Bplats®の販売を12月4日より開始するとともに、新たな顧客体験創出に向けた事業開発の企画・検討から立ち上げまで、一連のプロセスをトータルで支援していくという。
提携の背景とねらい
モノからコトへ、所有から使用へと消費者の意識が大きく変化する中、企業においては付加価値の高い顧客体験をいかに提供し続けられるかが成長に不可欠な要素となっており、サブスクリプション(製品やサービスなどの一定期間の利用に対して課金するビジネスモデル)が急速に広がりを見せている。とりわけ製造業においては、物品販売を中心とする既存事業モデルからの転換が急務となっており、サブスクリプションによる事業開発を目指す動きが活発化しているが、商流や業務プロセスが既存事業とは大きく異なるため、システム面を含めたサービスの早期立ち上げが課題となっている。さらにこの潮流は、消費者に最終製品・サービスを提供するBtoC企業だけではなく、サプライヤーや卸売業などのBtoB企業にも波及しつつある。
ISIDはかねてより、専門特化した業務ノウハウとシステム構築力を強みとして、金融業や製造業など、幅広い顧客企業の業務革新を支援する多彩なソリューションを提供してきた。近年では、デジタルビジネス創出に向けたコンサルティングや人材育成サービスの提供にも注力している。
ビープラッツは、サブスクリプションビジネスにおける広範なニーズを支援する統合プラットフォームBplats®を開発・提供している。BtoCおよびBtoBビジネスに不可欠な各種機能に加え、仕入先・販売先管理などの商流全体を踏まえた機能を提供しており、多様な業態の企業で採用されている。
両社は同提携を通じて双方の強みを持ち寄り、新事業開発の企画・検討からサブスクリプションによる事業化計画の立案、Bplats®の導入、周辺システムとの連携までを、企業の検討フェーズに応じて幅広くサポートし、製造業をはじめとする企業の事業創出を支援していく。
Bplats®とは
Bplats®は、ビープラッツが自社開発する、サブスクリプションビジネスのための統合プラットフォーム。Bplats®は、ビジネスモデル転換や新たな価値創造を支える「基盤」であり、様々な「つながる」に対応できる柔軟さが特長。例えば、月額・年額・売り切り・従量課金などの複雑な料金体系、多様な契約期間やルールのもとで運用されるサブスクリプションサービスを顧客とつなげるためのWebフロントを、スマートフォンやPCに対応したマイページ機能やマーケットプレイス機能として標準で提供している。さらに「つながる機能」で、顧客は当然のこと、その先にいる仕入先・販売先を含めたエコシステムの構築も可能。サブスクリプションの取引や契約を複数の相手とつないでいく新たな「共創取引モデル」を実現することができる。Bplats®は、新たなステージに向かおうとする日本企業の取り組みを後押しし、各産業のビジネス変革に貢献していくという。
両社の展望
ISIDは、本年度より開始した中期経営計画において、FinTech、デジタルマーケティング、スマートエンタープライズ、ものづくり革新等の領域で、テクノロジー、業界、企業、地域等の枠を超えた「X Innovation(クロスイノベーション)」を推進しており、同提携もその一環と位置付けている。同提携を通じ、金融領域やエンタープライズシステム領域、デジタルビジネス領域における同社グループの知見を結集することにより、最大の顧客基盤である製造業をはじめとする企業の事業革新に貢献していくという。
ビープラッツは、2006 年 11 月の設立以来、「サブスクリプションをすべてのビジネスに」というミッションのもと、サブスクリプションビジネスを展開する事業者を支援する、統合プラットフォーム提供事業者として活動している。自動車、機械、IT、通信等、あらゆる分野で広がるサブスクリプションビジネスを支援していくという。
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(eiicon編集部)