NTT東日本×ビジネスVRの最大手・ナーブ | VRとICT技術を活用した不動産・観光向けソリューションを全国に展開
東日本電信電話株式会社(NTT東日本)とナーブ株式会社は、業務提携することを発表した。両社は提携により、VRとICT技術を活用したソリューションを展開し、不動産・観光分野を中心とした流通サービス業界の進化に貢献することを目指す。同時に世の中の様々な社会課題を解決につなげていく。
業務提携の背景と目的
昨今、少子高齢化による深刻な人手不足を解消するため、流通サービス業界では店舗のICTサービス導入による業務効率化が進んでいる。また一方で、ビジネス領域へのVR・AR技術の活用が進み、店舗におけるユーザー体験型のサービスや、それらを活用した商品販売などにより、店舗サービスのユーザー利便性が向上している。
ナーブはこれまで、VRシステムの開発によりVRコンテンツを活用したサービスを、いち早く世の中に展開してきた。具体的には、不動産仲介店舗で内見を可能とするサービスや、旅行代理店で観光地を体験することができるサービスなどだ。また、不動産や車、旅行などの商品を、購入する前にVRでリアルに体験することができる「どこでもストア(R)※1」を、大型商業施設を中心に設置してきた。
一方NTT東日本は、年々増加するコンテンツデータを地域に流通させる通信網の整備や、地域の店舗や商業施設などへの光インターネットやWi-Fi・クラウドサービスなどのICTサービスの提供を通じて地域のICT化を推進してきた。このような背景のもと、今回ナーブの「VR技術」とNTT東日本の「ICTサービス」「地域リレーション」を融合し、VR技術を活用したソリューション、および「どこでもストア(R)」の展開を推進するために、業務提携することになったという。
※1:「どこでもストア(R)」:ナーブが提供するVRコンテンツを活用した無人店舗型のサービス
業務提携の概要
両社は連携することで、不動産・観光業界の業務効率化、流通サービス業界の生産性向上に向けて、ナーブのビジネスVRソリューションの拡大と「どこでもストア(R)」の設置を加速させる。「どこでもストア(R)」については、全国の大型商業施設やコンビニエンスストアなどへの設置を中心に、今後3年で300店舗に展開していくことを目指すという。
【各社の役割】
(1)ナーブ
■VR技術によるアプリケーション開発
■ハードウェア開発(「どこでもストア(R)」・VRデバイス「クルール」など)
■サービスの店舗、商業施設等への展開
■不動産・観光などのコンテンツの収集
(2)NTT東日本
■VR技術を活用したソリューション、および「どこでもストア(R)」へのICTサービス(光インターネット・Wi-Fi)提供
■VRサービスへのクラウド基盤提供
■全国の「どこでもストア(R)」の設置・保守・メンテナンス
※関連リンク:プレスリリース
(eiicon編集部)