FiNC Technologiesが約50億円の第三者割当増資、創業より累計150億円強の資金調達へ
予防ヘルスケア×AIテクノロジー(人工知能)に特化したヘルステックベンチャー株式会社FiNC Technologiesは、今回のラウンドで約50億円の資金調達を実施したことを発表した。なお、資金調達額は創業より累計150億円強となった。さらに、FiNCアプリ内「食事画像解析」の大幅アップデートに併せて、食事記録に関連する「メニュー選択」などのAI関連特許権を取得も発表した。
資金調達の目的
今回の資金調達により、800万ダウンロードを突破したヘルスケア/フィットネス(ダイエット)アプリ「FiNC®️」をはじめとした各種サービスに活用しているAI(人工知能)の開発や新規事業の拡大、さらにマーケティングの強化に焦点を当てていくという。
「食事画像解析」大幅アップデートについて
「食事画像解析」機能とは、AI(人工知能)や深層学習(ディープラーニング)を活用し、食事の画像を識別してカロリー・三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)を計算する機能。「FiNC」アプリで食事の画像をアップロードするとカロリーが表示され、目標に応じたカロリーに対し、摂取カロリーが不足・標準・過剰の3段階で判別され、三大栄養素の推奨摂取量に対し、摂取量もグラフで表示される。これらの解析結果は食事の画像を「FiNC」アプリ内に記録するだけで、日々の摂取カロリーや不足した栄養素など変化を一覧で確認することが可能になる。
今回、「画像解析」できる食事の種類(カテゴリー)を大幅にアップデートし、より精度の高いカロリー計算や食事の画像解析ができるようになった。また、これまでにFiNCアプリ内で500万枚超の食事画像の投稿があり、数多くの画像データの収集により利用者に精度の高いサービスを提供することができる。これにより、食事管理をわかりやすく継続できるようなサービスになり、普段の何気無い日常から食事管理をすることで健康にとって重要な要素の1つである栄養・運動・休養の悪しき習慣を改善する手助けとなる。
ヘルスケア領域におけるAI関連特許・知財戦略〜「食事画像解析機能」の特許権を取得について〜
同社は、食事記録に関連する「メニュー選択」(特許第6486540号)や「食事投稿の評価」(特許第6075905号)をはじめとした「食事画像認識機能」において特許群を取得した。そのほかにも国内外において累計60件の特許権を取得し、この度、2012年の創業当初より行っているヘルスケア領域におけるAI関連特許のグローバルな知財戦略をまとめた知財サイトを公開。
今後、コンテンツを拡充するとともに、同社が掲げるビジョンに参加する企業に、これらのAIに関する特許を利用した技術やライセンスを提供することによってヘルスケア分野に広めて行きたいと考えているという。
FiNC Technologies 知財・特許の考え方 https://company.finc.com/patent
※関連リンク:プレスリリース
(eiicon編集部)