NTT×マイクロソフト|新たなデジタルソリューションの実現に向けた戦略的提携に合意、IOWN構想でも連携
日本電信電話株式会社(NTT)とマイクロソフトコーポレーション(マイクロソフト)は、2019年12月10日、デジタルトランスフォーメーションを推進する、セキュアで信頼性の高いソリューションの提供を目的に、複数年にわたる戦略的提携に合意したと発表した。
この提携により両社は、NTTが持つ「最高クラスのICTインフラ、マネージドサービス、およびサイバーセキュリティの専門知識」と、マイクロソフトが持つ「高信頼のクラウドプラットフォーム、およびAI技術」を融合させる。そして、グローバル・デジタル・ファブリックの構築、Microsoft Azure上での企業向けデジタルソリューションの開発で協力、さらにオールフォトニクス・ネットワークとデジタル・ツイン・コンピューティングの分野における次世代技術の共創などに取り組む。
本提携の一部として、NTTは、自社のグローバルITインフラの最新化やサイバーセキュリティの脅威情報の高度な分析、ハイブリッドITマネジメントプラットフォームの分野における顧客ソリューションにおいて、望ましいクラウドプラットフォームとして、Microsoft Azureを活用する。
提携の概要
(1)グローバル・デジタル・ファブリックの構築
グローバル・デジタル・ファブリックは、マイクロソフトのクラウドとNTTが持つグローバルなICTインフラ等を組み合わせたソリューションだ。本取組みでは、生産性向上ソリューションやパブリッククラウド、データセンタ、そしてネットワークといった両社が持つ業界最先端の強みを掛け合わせる。両社はグローバル・デジタル・ファブリックの提供により、世界中の企業がデジタルトランスフォーメーションを加速するために、持続可能、かつセキュアで強固なデジタル環境の構築を目指す。
(2)企業向けデジタルソリューションの開発で協力
両社は、企業がデジタルトランスフォーメーションを加速し、エッジからクラウドまでのセキュアな運用を実現するためのソリューションを、Microsoft Azureを用いて開発する。本提携により、脅威情報の高度な分析、AIベースのデジタルアシスタントを備えたソーシャルロボティクス、デジタルワークプレイスソリューション、そしてナレッジマネジメントなどの実現を目指す。
(3)次世代技術の共創
両社は、NTTが提唱するIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の実現にむけて、オールフォトニクス・ネットワークやデジタル・ツイン・コンピューティングの研究開発で連携する。この取組みを通して、人と自然と技術のより自然な相互作用を実現し、将来の光技術ベースのネットワークや情報処理基盤による社会の持続可能な成長をサポートしていく。
さらに、NTTとマイクロソフトは、持続可能な未来の実現に向けて、テクノロジーの力を活用する。両社は、NTTの持続可能な社会の実現にむけた取組みとマイクロソフトの「AI for Earth」の助成プログラムをベースに、テクノロジーを活用した革新的なプロジェクトを共同で推進する。
各社代表のコメント
●NTT 代表取締役社長 澤田純氏
「NTTは、スマートワールドの実現に向けて、世界の企業のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。Microsoft AzureとNTTが持つインフラやサービスとを組み合わせることで、こうした取り組みを加速できると考えています。また、より持続可能な世界を実現するというビジョン実現に向けて、オールフォトニクス・ネットワークやデジタル・ツイン・コンピューティングなどのIOWN構想においても連携します。」
●マイクロソフト CEO サティア ナデラ氏
「今回の戦略的提携により、NTTの持つグローバルインフラストラクチャーと専門性の高いサービスが、Azureの持つ高い能力と結合されます。両社は連携して、AIやサイバーセキュリティ、ハイブリッドクラウドなどの新しいソリューションを構築するとともに、世界中のエンタープライズのお客様のデジタルトランスフォーメーションを加速することを支援していきます。」
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(eiicon編集部)