【lab編集長が聞いてみた①】eiiconサービス活用術<PR編>
eiicon lab編集長のサナダ(↑写真右)です。普段はオープンイノベーションに取り組む企業や人にインタビューする機会が多いのですが、「eiiconサービスを利用している」と耳にすることも増えてきました。
実際にeiiconを活用し、積極的に連携を進めている企業もいらっしゃいますが、一方で「こんなに登録企業って増えているんですね!」「eiiconがこんなにいろいろなことができるとは知りませんでした。」という声も聞きます。
eiiconに登録している企業は、現在3000社を超えています。月に150社ほど登録企業が増え、登録者は経営層や新規事業担当者などオープンイノベーションを進める中心となる方ばかりのプラットフォームなのに、使いこなせていないのは非常にもったいない!そこでeiiconユーザーの代わりに編集長のサナダが、「どうやったら効果的にeiiconサービスを使えるの?」を聞いてみました。
回答してくれたのは、eiiconの共同創業者でありセールスやプロモーションを担当している田中みどり(↑写真左)さんです。
そもそもeiiconって何ができるの?
サナダ : 改めて、eiiconサービスでできることを教えてください。
田中みどり : はい。eiiconは、全国各地・あらゆる業界の共創パートナーとなる法人(企業・大学・地方自治体など)を無料で探せるオープンイノベーションに特化したWebプラットフォームです。
できることは大きく3つあり、①自社のPR ②パートナー探索 ③メッセージ送信です。
ユーザーそれぞれが、自身で発信ができ、希望のパートナーと直接つながることができるプラットフォームです。
サナダ : 登録をして待っていれば、メッセージが来るのですか?
田中みどり : そうですね、社名で検索されるような著名企業でない限りは、そこまでたくさんのメッセージがひっきりなしに来るようなことは、まずありません。自社の特徴やニーズをPRページでしっかり発信をし、メッセージを送ってご活用いただくのが想定している使い方ですね。
サナダ : なるほど。自身で発信をしていくことが重要なのですね。
自社の特徴を、誰でも分かるように書く
サナダ : eiiconを利用する際のコツや、出会いが生まれるようなPRの仕方ってありますか?
田中みどり : そうですね。まず、マイページを開いてもらうと、大きく分類して6つの入力項目があります。
サナダ : 「自社特徴」、「提供リソース」、「一緒に何をしたいか」、「メッセージ」、「求めている条件」、「本掲載に関する責任者(オープンイノベーター)」という6つですよね。結構ボリュームあるし、入力するのが大変だって思ってしまうユーザーもいるかも…。
田中みどり : いやいや、サナダさん。この項目の情報はとても重要な部分ですよ。他社とつながる上で、自社の特徴や考えをシンプルに伝えられるようになることはとても大切です。この項目を考え記載いただくことで、自社の強みや、やりたいこともクリアになっていくと思います。
まず大事なことが、「自社の特徴や強みを分かりやすく伝える」ということです。
サナダ : そうですよね。社内でしか通じない言葉を使っているケースも見られます。
田中みどり : 社内用語もそうですし、分かりにくい技術用語を頻繁に使うことも注意が必要です。共創相手が同業界とは限らない場合は、まったく専門知識のない相手にもわかるように記載していくことが大切です。
サナダ : たとえばeiiconだったらどのように書けばよいですか?
田中みどり : eiiconであれば、「企業と企業が出会うためのサイトです」と伝えています。
サナダ : 確かに、シンプルに理解できますね。
田中みどり : まずはどんな業界・業種の人にも伝わるような言葉で、シンプルに自社サービス・事業を説明することが大切です。特に、「自社特徴」は登録ページの最上部に出てくる項目なので、より分かりやすく書くことを意識するとよいと思います。
具体的なファクト情報を
田中みどり : また、「提供できるリソース」の項目は、事業やサービスをより具体的に示すことができる情報を入れることが記載のコツです。
サナダ : 確かにファクトを数字などで表現できると、よりスケール感が分かりますよね。
田中みどり : そうですね。読み手によってイメージが異なるような説明の仕方はうまくありません。例えば、リソースがユーザーデータである場合はその規模、技術である場合は何が特徴となっている技術なのか。数字や技術特徴を記載できる範囲で出していくことは効果的だと思います。
また、大企業の場合は、保有リソースが多岐にわたるケースが多いため、今回のオープンイノベーションの目的に即した「本当に活用できるリソースは何か」を意識していただくと具体性が増していきます。
サナダ : なるほど。
田中みどり : 「一緒に何をしたいか」の項目にも注力してほしいですね。オープンイノベーションでは共創の結果、何をなすかという未来のビジョンが非常に大切です。
パートナー企業とどんな世界を実現したいか、なぜ今回オープンイノベーションという手法に踏み切ったのか。生の情報を記載頂くことでより思想やビジョンのマッチ度も高いパートナーと出会えると思います。
サナダ : しかし、まだ何をしたいか明確になっていないという企業もいらっしゃると思いますが。
田中みどり : おっしゃる通りですね。その場合は自社が抱えている課題を中心に記載いただくことをおすすめしています。オープンイノベーションをしたいと考えるのであれば、何かしら自社単体でやるのでは十分でないと考える理由があるはずです。
企業のWebサイト・HPに書かれていることをそのまま書くのではもったいないので、しっかりオープンイノベーション担当者の意思表示をすることもおすすめですよ。
▲様々な共創を進めている株式会社アジラ様の例
自社の常識は、他社でも常識?
サナダ : 個人的には、顔写真も入れられる「本掲載に関する責任者(オープンイノベーター)」という項目も重要だと思いました。企業同士とはいえ、オープンイノベーションをおこすために相手の「顔」が見えたほうがコミュニケーションがスムーズになりますから。
田中みどり : そうですね。大企業の場合は、部署が多岐にわたる場合もあるとは思いますが、きちんと責任者を立て、抱えるミッションを提示することが重要です。
一方、スタートアップの場合、技術やプロダクトが確立されていないこともあると思います。ですので、この項目を使って責任者の経歴やバックボーンをきちんと書き、信頼感を醸成してください。
サナダ : ボリュームが多く、しっかり考えていないと記載できない項目も多いので大変そう……な気はしますが、できるだけ具体的に書くことでマッチングの精度が高まってくるのですね。
田中みどり : そうですね。最初からすべてを埋める必要はありません。決まっている部分から、書くことも一つの手。いつでも更新ができますから。
まずは、今まであるようでなかった「オープンイノベーションの実践を試みる企業と企業が出会うWEB上の場」をうまく活用していただくために、貴社の顔となる自社のPRページを書き、初めの勇気ある声掛けを他社にしていただきたいと考えています。
それでも書くのが難しい!という場合は、ご連絡ください。私たちがいつでも相談に乗りますよ!
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【まとめ】
eiiconサービスを使いこなすための第一歩として、以下に注意してPR情報を入力してみましょう。
●自社の特徴をシンプルにわかりやすく書く。そのために、事業・サービスをシンプルに言語化。
●「提供できるリソース」には、自社の強みを表現できるファクト情報を入れる。
●「一緒に何をしたいか」には、共創することで実現したい世界観を具体的に書く。
●自社の「当たり前」を疑い、なるべく平易な言葉を用いてみる。
次回の<パートナー探索編>では、eiiconでうまく企業探索をする方法をお届けします。ぜひ、ご覧ください。