スマートシティ・インキュベーションプログラム「Onlab FUKUOKA」始動――テクノロジースタートアップを募集
株式会社デジタルガレージ(以下、デジタルガレージ)と、福岡地域戦略推進協議会、および福岡市スタートアップ支援施設運営委員会(以下、Fukuoka Growth Next)の3者は、スマートシティ・インキュベーションプログラム「Open Network Lab FUKUOKA -Smart East Challenge」(以下、Onlab FUKUOKA)を始動すると発表した。
■Onlab FUKUOKAの概要
Onlab FUKUOKAは、安心・快適で質の高いライフスタイルと都市空間の創出に向けたサービスやプロダクトの発掘、育成を目指すインキュベーションプログラムだ。たとえば、モビリティやセキュリティ、エネルギー等における最先端技術や、3次元データをはじめとする様々なオープンデータを利用したスマートビルディング、スマートヘルスケア、パブリックセキュリティなどの創出を想定している。
同プログラムでは、福岡を拠点とする有力企業をはじめ、様々な領域の優良企業をパートナーに迎え、実証実験の企画・推進に向けて、スタートアップへのメンタリング、事業ノウハウのレクチャーを行う。開催にあたり、5月31日(金)よりプログラムに参加したいスタートアップの募集を開始した。参加対象は、福岡地域を実証の場とし、複数の有力企業パートナーらとの共創を通じ、スマートシティを実現したいテクノロジースタートアップだ。
●支援内容
・多彩なスペシャリストによるメンタリング・レクチャー
・プログラム期間中におけるオフィススペース利用権の提供
・ 国内外のネットワークの提供
・資金調達の機会の提供
●募集対象
・パートナー企業との協業やシナジーが見込めるサービスやプロダクト、アイデアをお持ちで、中長期的にパートナー企業との資本提携や業務提携などを前向きに検討できる企業
・選考後にパートナー企業との共創に向けた取り組みの実現に向けてリソースを割ける企業
●スケジュール
・参加者応募受付 :2019年5月31日(金)~2019年7月8日(月)
・採択チーム決定 :2019年7月下旬(予定)
・プログラム受講 :2019年8月~2019年10月(予定)
・Demo Day* :2019年10月下旬(予定)
*Demo Day(デモデー)とは、資金調達および共同研究、協業機会となる、国内外の投資家や事業会社を招いて開催するピッチイベントのこと。
●パートナー企業 ※2019年5月31日時点で参加予定の企業
■プログラム実施の背景
福岡市は、2014年5月に「グローバル創業・雇用創出特区」として指定を受けた。これを受け、同10月には起業を志す人の相談・交流を促す「スタートアップカフェ」を市内に創設するなど、スタートアップ企業支援を積極的に実施している。
これらの取り組みの結果、全国でも高い開業率(2016年度開業率7.65%)を有しており、起業が活発化している。また、天神地区に新たな空間と雇用を創出する「天神ビッグバン」プロジェクトが2024年に向けて進められており、福岡発企業の創出、企業の誘致が喫緊の課題となっている。
一方、デジタルガレージは、2010年日本初のアクセラレータープログラムとして「Open Network Lab(Onlab)」を設立し、1,200を超える応募の中から100組以上の起業家を育成してきた実績を持つ。
デジタルガレージと福岡地域戦略推進協議会は、2017年9月に協定を締結。福岡地域での雇用創出や地域経済の発展に貢献すべく、福岡地域におけるアントレプレナーシップの啓蒙活動、スタートアップ企業の経営支援を共同で展開している。
本プログラムは、福岡市の官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」を活動拠点に、日本最大級のグリーンフィールド型スマートシティである「Fukuoka Smart East」を実証の場として進めるという。
デジタルガレージ、福岡地域戦略推進協議会、Fukuoka Growth Nextの3者が連携し、スタートアップと大手企業が実証実験を共同で企画・推進できる機会を設け、福岡地域におけるイノベーションを加速していくことを目指す。
●スマートシティ・インキュベーションプログラム「Open Network Lab FUKUOKA」
エントリーは以下にて受付中 ※締切 : 2019年7月8日(月)正午
●Fukuoka Growth Next
●Fukuoka Smart East
※関連リンク:プレスリリース
(eiicon編集部)