住友商事グループ|SOSVとの提携により、アクセラレータープログラム「HAX Tokyo」の立ち上げ
住友商事株式会社(以下、住友商事)とSCSK株式会社(以下、SCSK)は、中国や米国でアクセラレータープログラム「HAX(ハックス)」およびベンチャーキャピタルを運営するSOSV Investments LLC(以下、SOSV)と提携し、日本においてアクセラレータープログラム「HAX Tokyo(ハックストウキョウ)」を共同で開催することを明らかにした。
■アクセラレータープログラム「HAX Tokyo」の概要
「HAX Tokyo」は、国内ハードウェア関連スタートアップ企業の育成を図るプログラムだ。プログラムは三段階構成となっている。
まずStage 0では日本のスタートアップ企業を対象に、技術コンセプトやビジネスモデルの確立を目的とした約3カ月間の支援プログラムを実施。「SOSVがこれまでのHAXプログラムで蓄積した知見やノウハウを提供すること」、「住友商事グループや多様なパートナー企業が携わる事業の現場を技術検証の場として活用すること」、加えて「SCSKの高度なITサービス技術を提供すること」などを通じ、技術コンセプトやビジネスモデルを実用的な水準に高める支援を行う。
さらにStage0を経て、Stage1「HAX深圳」に採択された企業は、深圳においてプロトタイプの製造、デザインや量産化体制の構築に取り組める。さらに、Stage2「HAXサンフランシスコ」に採択された企業は、サンフランシスコにおいて販売開始と米国の有力ベンチャーキャピタルからの資金調達を図るプロセスに進むという。
■立ち上げの背景
SOSVは、ハードウェア、ライフサイエンス、食品技術、クロスボーダーインターネットの4分野でアクセラレータープログラムをすでに展開。年間約4,000社の応募の中から150~200社を採択し、成長を支援している。中でもHAXは、ロボティクスやIoTなどのハードウェアに関連するスタートアップ企業向けに特化したプログラムで、中国の深圳(シンセン)および米国のサンフランシスコで実施されてきた。
住友商事と住友商事グループのSCSKは、住友商事が運営するオープンイノベーションラボ「MIRAI LAB PALETTE(ミライラボ パレット)」を「HAX Tokyo」の拠点とし、さまざまな人やポテンシャルパートナーとの交流が可能なオフィスの提供や、大企業とのマッチング支援を行う。この取り組みにより、スタートアップ企業との共創領域の拡大を目指していくという。
また、「HAX Tokyo」の運営を通じ、先進技術の迅速な取り込みによるSCSK、住友商事グループおよびパートナー企業の事業高度化や新たな事業創出を図り、住友商事の「中期経営計画2020」において推進している成長戦略および、デジタルトランスフォーメーションをさらに加速させていくことが狙いだ。
■関連情報
<SOSVおよびHAXプログラムについて>
SOSVは、米国プリンストンに本社を置き、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドン、深圳、上海、台北など世界中の主要都市に拠点を構えている。HAXプログラムでは、ロボットやセンサー、家庭用電化製品、医療機器など、これまでに200社以上のスタートアップを支援してきた実績を持つ。過去4年間で、SOSVが支援した起業家によって創業されたスタートアップの価値は100億ドル以上で、それらによる収益は年間約10億ドルを超えている。(https://sosv.com/)
<住友商事のマテリアリティ(重要課題)>
住友商事グループは『社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティ(重要課題)』を、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素と位置付けている。事業活動を通じ、これらの課題を解決することで持続的な成長を図っていく。本事業は、特に「地域と産業の発展への貢献」、「快適で心躍る暮らしの基盤づくり」および「多様なアクセスの構築」に資する事業だという。
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(eiicon編集部)