日本国内でのマスクの購買増加は1月25日から始まった
2020年初頭から世界的に猛威を奮っている新型コロナウイルス 。日本を始め、世界各地でマスクの品切れが発生しており、最近ではほぼ入手が困難な状況になっています。では、日本国内のマスクの記録的な需要増はいつから起き始めたのでしょうか。
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日本国内でのマスクの購買の増加は1月25日から始まった
思い返すと、中国の2020年春節休暇の始まる1月25日(土)前後から日本国内でも新型コロナウイルスの報道が連日されるようになってきました。連日の報道から新型コロナウイルスの脅威が伝わってきます。
政府も不要不急の外出を控えるよう、国民に呼びかけをしていますが、その状況下でも外出しなければならない方がいることも事実です。外出する際にはマスクを着用している方がほとんどではないでしょうか。
下記のグラフは「マスク」を購入したレシートの枚数の推移です。
1月25日(赤枠で括られている日)のマスクの販売数が前日1月24日の1.5倍近くになっていることがわかります。販売数は増加の一途を辿り、同週の末の1月31日には1月24日の4倍の販売数になっとなり、ここ半年で3ヶ月間でも購入数の一番多い日となりました。 ※1月末以降、全国各地でマスクが品切れのニュースを耳にするようになりました。
(対象期間:2019/10/1〜2020/4/5、対象ユーザー数:約47,000名、対象レシート数:約240,000枚)
マスクの購入比率が増えたのは100円ショップ
では、人々はどこでマスクを購入しているのでしょうか。
以下の図は、2020年1月1日〜3月31日のマスクを購入したレシートの、販売チャネルごとの割合の推移です。
マスクの販売数が一番多いのはドラッグストアです。この結果はみなさんの予想通りだと思います。
しかし、マスク品切れのニュースを見かけるようになった1月末以降、ドラッグストアでのマスクの販売構成比は一時的に下降しています。一方で、1月末から2月中旬にかけて、100円ショップでのマスクの購入割合が増えていることがわかります。
ドラッグストアでの品切れが発生したため、100円ショップでのマスクの購入比率が一時的に増えたと推測できます。その後、ドラッグストアへの供給が復活してきたタイミングで、ドラッグストアでの購入数が増加してきたと推測できます。
(対象期間:2020/1/1〜2020/3/31、対象ユーザー数:約23,000名、対象レシート数:約66,000枚)
外出先でのこまめな消毒を行う人も1月下旬から増加傾向にある
以下の図は、2020年1月1日〜4月上旬の期間に、「マスク」と空の「スプレーボトル」「ディスペンサー」を購入したレシートの枚数の推移を比較したグラフです。
マスクに続いて、除菌スプレーや除菌用ウェットティッシュ等も早期の段階から品薄、売り切れのニュースを目にした方も多いと思います。
空の「スプレーボトル」「ディスペンサー」が一番購入されていた日は2月1日で、先に記述した、マスクが一番売れた日とのほぼ同じタイミングであることが読み取れます。その後、今日に至るまで多少のばらつきはあるものの、高い購入数が続きます。
1月下旬〜2月を振り返ってみると、日本国内では外出自粛の風潮はそこまで強くなく、ただ新型コロナのニュースは連日耳にするような状況でした。外出はするが、手洗い、うがい、加えて外出先でのこまめな消毒を行い、新型コロナの予防は多くの方がしていたと思います。
おそらく、消毒液を携帯するために空のスプレーボトル、ディスペンサーを購入し、詰め替えて外出先で利用する人が増えてきた現れだと推測されます。
(対象期間:2020/1/1〜2020/4/5、対象ユーザー数:約1,800名、対象レシート数:約2,000枚)
今回は新型コロナに関連する商材の購買数の推移、数量を抽出しました。品薄、品切れの報道は耳にしますが、2月上旬以降も実際に、供給は止まっておらず、現に消費者の方は商品を購入できていますことが上記の複数のグラフから証明できます。
新型コロナに打ち勝つためにも不要不急の外出を避け、消費行動についても、国民全体で冷静な対応をしていくことが必要なのではないでしょうか。
最後になりますが、新型コロナウイルスに感染されてしまった方の1日も早い回復を祈ると共に、早期の収束を願わずにはいれません。
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加藤 琴WED株式会社
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