スマホケースも影響を受けたサプライチェーン崩壊
2020年2月末、中国は春節の連休に突入しました。それともに、弊社と取引がある中国の企業からは、「武漢が封鎖されて今後どうなるか分かりません」といった声が続々と届くようになりました。
その連絡を受けながら、私は冷や汗が止まりません。。なぜなら、弊社の事業は、今となっては中国のサプライチェーンなしでは考えられないからです。
3月、4月と時間が経ち、どうにか輸入した商品も入るようになり、ホッと一安心。それでも無傷ではありませんでした。
ご存知の方も多いと思いますが、今日本で販売されているスマホケースはほぼ韓国と中国で製造されたものを、日本の業者が輸入して販売されています。中国には、スマートフォン製造の集積工場が多数あるため、スマホ本体の設計図がある中国で、一番最初にケースの金型などが作られるためです。ほぼ日本では製造されていません。
私の知り合いの社長は、嘆きます。「6月になっても電化製品の新製品がなかなか入らない。問題は部品の中に中国製が含まれているから・・・。中国が通常運転になっても労働者が集まらず、部品製造ラインは昨年の80%ほどの稼働になっている。そのおかげで新製品の入荷も遅れているようだ」。
この話から想像できるのは、サプライチェーンの一つでも機能不全になれば、全体が影響を受けるということです。
もちろん、影響は工場だけにとどまりません。航空業界も甚大な被害を受けているため、便数の減少による遅延、運賃の高騰などさまざまな影響は出ています。
弊社の方は、お陰様でどうにか通常運転に近づいてはいませんが、それでも肝心の最新機種の発売が遅れてしまうと、やはり需要も少なくなってしまいます。
弊社のような小さな会社、業種でこれですから、大企業や、幅広く活躍されている企業などは、もっと甚大な被害となり、まだまだ元に戻るには時間がかかるかと想像しています。
北村東太アングラーズケース
昭和58年より発行してきた魚釣りの情報誌「週刊つり太郎」をベースに、釣り愛好家をターゲットとしたデザイン型スマホケースをECサイトで販売スタート。徐々に一般の方へと顧客層を拡げていき、現在ではスマホケースのみならず、関連グッズやオリジナル商品なども販売している。
アングラーズケース
取締役