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日本が生き残るための唯一の方法

日本が生き残るための唯一の方法

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白井良

格差が広がる日本

日本で生活していると、日本でも格差が広がっているのを痛感します。一億総中流時代はとうの昔に終わりを迎え、多くの国民が気付けば下流に流されています。
一方で富裕層はさらに多くの富を蓄えている。そんな二極化した状況が、日本でも当たり前になりつつあります。

人口は今後減少していきますが、仕事は増えるどころか、AIやRPA等のテクノロジーの台頭でさらに奪われていく運命にあります。高齢化による医療費の増加、失業者の増加等によって生活保護等の支出はさらに増えていき、財政も逼迫。増税しても、富裕層の国外脱出を助長するという悪循環です。2010年に日本の名目GDPは中国に抜かれましたが、さらに引き離されていくというのが自然な見方でしょう。

国境を越え、世界中に価値を提供する

私は2006年、「世界にチャレンジする」という決意をし、ホワイトホールを立ち上げました。拠点は日本ではなく、今では“中国のシリコンバレー”などと呼ばれている深センです。

当時、中国のGDPはまだ日本の半分程度しかなく、対米国では5分の1ほどでした。しかし、私は「近い内に中国は日本を抜き去り、将来的(2030年頃)には米国のGDPすら超える」というどこかの経済アナリストの予想を漠然と信じていたのです。そして、今後日本人や日本企業が生き残っていくためには、「国境を越えて世界でチャレンジしていくしかない」と考えるようになりました。

そして私は「日本完結型の事業は一切やらない」と心に決め、中国をメインに、世界各国とビジネス(個人輸入プラットフォーム、深センのハードウェア・エコシステムを活用したOEM製造、各国でのマーケティングおよび販路開拓BPO、ビジネス視察ツアー、レポートサービス等)を行うようになりました。そこであらためて日本は海外ビジネスに対する意識が希薄な国である現実を知るにつけ、「自分が身をもって体得してきた知見やノウハウ、人脈等をもっと多くの日本企業に活用してもらいたい」と強く思うようになりました。現在の弊社のサービスは、もともとはそういう気持ちから生まれてきたものです。

今、私たちが行っていること。

それはまず、世界を牽引する都市を「知ってもらう」。

次にその都市の文化や背景、働く人々やサービス等を「実際に見て感じてもらう」。さらに、その国の人々や企業と「つながってもらう」ことです。

『知ってもらう』

弊社は現在、中国やインド、ベトナム等の5カ国に拠点を設けており、メディアを通して現地の最新ビジネス情報を発信しています。また、各国のユニークなスタートアップやマクロトレンドをレポートにして提供する情報サービスを販売しています。

『実際に見て感じてもらう』

各拠点には現地に精通したスペシャリストを抱えており、「ビジネス視察ツアー」や企業や人材の「マッチングイベント」を定期的に開催しています。年間1000人以上(約600社)の方々に参加していただいており、自社サービスの販路拡大、ローカル企業との事業提携等のサポートをさせていただいております。

『つながってもらう』

海外企業との協業や資本提携、M&A等をサポートするため、クロスボーダーでのアクセラレータープログラムを提供し、日本企業が各国の企業とつながり、国境を越えて「共創」を生み出せるようにサポート業務を行っています。

地球規模のアドベンチャーを楽しみたい

日本企業が世界を知り、世界とつながっていくことで“ガラパゴス状態”を脱し、世界でチャレンジする機会も必ず増えていくはずです。また、ダイバーシティの名の下に国境や文化の壁を乗り越えること、世界規模でのオープンイノベーションが自然になることで全く新しい価値も生まれてくるはずです。

現時点では未来の人類に何が起こり、何が人類にとって最も重要なものになるのかを予想することはできても断言することはできません。人類の救世主はヘルステックやバイオテックかもしれないし、もしくはAIやロボティクス、ブレインテック、アグリテック、培養肉かもしれません。はたまたそれら全てが必要になるかもしれません。

ですが、私たちは世界中で生まれては消えていく新しい価値の原石をいち早く見つけ出し、技術や資本、人材、情熱等の資源をパズルのように巧みに組み合わせ、今後直面する“クライシス”に立ち向かわなければならないのです。

どのように、それを実現させようとしているか?

今、私たちは中国・深センを始めとしたアジア各国で、スタートアップから大企業まで、イノベーティブな企業の情報をデータベース化し、様々な業界のビジネスモデルやユースケースを収集しています。それらを多角的に分析することで、各国のマクロ/ミクロトレンドを読み解きながら、今後どのような取り組みが世界のニーズを満たすことになるのかを日々研究しています。

そのデータをアセットとし、日本企業に対して海外企業との協業案を提案したり、マッチング・プラットフォームとしてピッチイベントやアクセラレータープログラムを提供したりしています。

「衰退していく日本」

日本では今、「衰退していく日本」というネガティブな言葉をあちらこちらで聞くようになりました。こうした言葉は、多くの人が将来に希望を持てなくなり、メンタルにも悪影響を及ぼすものです。

しかし、本当に日本は絶望的なのでしょうか?

そんなことは全くないと考えています。多くの日本人はメディアに踊らされすぎで、ニュースばかり見て悲観している印象です。

もっと実際に海外を見てほしい、世界で凌ぎを削るビジネスを実体験することで、日本のダメな部分も見えてくるのと同時に、素晴らしいところ、愛せるところも見えてくるものです。

日本は底知れぬパワー、しなやかな美しさを持っていて、世界から見てもとても魅力的な国です。次の世代を担う子供たちのために、そのまた次の世代のために、より良い日本を、より良い世界を創っていく使命を日本人全員に持ってほしいと願っています。

日本は進化しなければならない。進化するためには変わり続けなければならない。

そのために私たちは「クロスボーダー・オープンイノベーション」を掲げて進んでいるのです。

グローバルと言うと、一見ハードルが高そうに感じるかもしれませんが、だからこそ今がチャンスでもあります。クロスボーダーなオープンイノベーションは今後ますます盛り上がっていくと思われます。日本人を世界に、日本企業・サービスを世界に、ぜひ一緒に羽ばたかせていきましょう!

次回からは、各国で行われているプロジェクトの具体的な事例などもお伝えできればと思います。


株式会社ホワイトホール
https://whitehole.biz

白井良株式会社ホワイトホール

2006年、中国の爆速都市「深セン」にて起業。
現地のリアルな情報を配信するメディアをはじめ、年間1,000人以上が参加する人気の現地視察ビジネスツアーやピッチイベント、調査レポートサービス、クロスボーダーアクセラレータープログラムなど日本企業の事業活性化をサポート。
2019年から株式会社ベクトル(東証一部)からの出資を受け、インドやベトナムにも横展開し、サービス拡大中。

株式会社ホワイトホール

代表取締役

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コメント3件

  • 田中 テスト

    田中 テスト

    • パーソルイノベーション株式会社 eiicon company
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  • MIwako Tamotsu

    MIwako Tamotsu

    • eiicon株式会社
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  • 白井良

    白井良

    • 株式会社ホワイトホール
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