中小企業東本部×関東経済産業局 | 連携を強化し、オープンイノベーションを通じた企業間連携を促進
中小企業基盤整備機構関東本部(以下、「中小機構関東本部」)と関東経済産業局は、オープンイノベーションを通じて、従来の枠組みを超えた企業間連携を創出し、多くの企業が「新たな付加価値の創出」による「稼ぐ力」の向上を実現するため、連携を強化する。
■背景・経緯
デジタル革新によって類似のモノを作り出す能力が世界各地で高まり、サービスを含む付加価値提供の動きが高まる中、多くの企業が「稼ぐ力」の維持・向上を図るためには、従来のネットワークや地域企業内のリソースに限定されない、オープンイノベーションを通じた企業間連携を促進することが重要になる。
これまで関東経済産業局では、自治体や産業支援機関、金融機関、大学等の参画を得ながら、大手企業、中堅・中小企業、スタートアップ等の企業間連携の推進に向けて、ネットワーキング交流会やマッチングの機会提供を進めてきた。
また、中小機構関東本部では、国内の中小企業と大企業、海外企業をつなぐ、WEB活用のビジネスマッチングサイト「ジェグテック」により、データマッチングのノウハウを蓄積させるとともに、専門コーディネーターによるマッチングサポートや、販路開拓・事業化支援を実施してきた。
こうした両組織の取組について、より一層効果的に推進していくために、両組織が持つネットワークや支援策を掛け合わせて、多様な企業間連携を創出する支援体制を構築し、連携強化を図ることにしたという。
■具体的な取り組み
(1)リアルとWEBを組み合わせた効果的なオープンイノベーションの実現
関東経済産業局が主催する対面でのマッチングの場(「オープンイノベーション・チャレンジピッチ」等)で企業が発信した開発ニーズについて、「ジェグテック」に掲載し、パートナー探索を後押しするなど、リアルとWEBを組み合わせた効果的なマッチングをサポートする。
(2)「KO-LABO」、「オープンイノベーション・マッチングスクエア」の新設
関東経済産業局HP内に、オープンイノベーションに関連するマッチングイベントや支援施策を集約したワンストップページ(「KO-LABO」)を設置する。併せて、「ジェグテック」内に、中堅・中小企業や大手企業の開発ニーズを一元的に掲載し、いつでもパートナー探索が可能な「オープンイノベーション・マッチングスクエア」を新設する。
(3)個別連携案件に対する伴走型支援の充実化
個別連携案件について、関東経済産業局及び中小機構関東本部が連携し、進捗の把握・共有やフォローアップを行い、企業間の対話が円滑に行われるよう伴走型支援の充実化を図る。
(4)地域での取組活性化に向けたオープンイノベーションのネットワーク拡充
「ジェグテック」を介して、中小機構関東本部が有する地域中小企業支援機関・金融機関等とのネットワークと、関東経済産業局が有する自治体、地域クラスター・産業支援機関・大学・研究機関等とのネットワークを掛け合わせて、オープンイノベーション参画組織の拡充、支援人材の育成、地域での取り組みの活性化を図る。
■関連情報
・企業間連携に関するワンストップページ「KO-LABO」について(関東経済産業局HP)
・「オープンイノベーション・マッチングスクエア」について(ジェグテックサイトへ)
・オープンイノベーション・チャレンジピッチについて(関東経済産業局HP)
<独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)>
中小機構は、日本の中小企業政策の総合的かつ中核的な実施機関として、全国の中小企業への支援をトータルで行う経済産業省所管の独立行政法人。生産性向上や事業承継など様々な課題を抱える中小企業に対して、販路開拓、海外展開、人材育成、事業引継ぎ、その他経営面での助言、情報提供、並びに共済制度、ファンドを通じた資金提供など多様な支援を実施している。
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(eiicon編集部)